秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

……っ!?

あ、あの……これは……。

クラスメイト達の前で……!

私はぎょっとする。


「これは学園の決定だ。文句があるなら学園長に直接言うように。それ以外の批判は一切受け付けない」

すると、チャックがついたかのように静かになる。

なに、この雰囲気は?


「エクセレントトップの言うことは絶対だしな」


ぼそっと言う男子の声が聞こえる。

そうなの……?

刹那くんの言うことはみんな聞いちゃうの?


「あっ、妃花待って!」


琴宮さんはくるっと体を反転させると教室を飛び出してしまい、数名の女子があわててそれを追いかける。


「寧々はなにも心配することないから」


肩に手を置かれたまま固まる私に、刹那くんの優しい声が届いた。
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