秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

なんだか、刹那くんに対しては、ほかのふたりに対してとは違って、なんだかちょっと緊張しちゃうのはどうしてだろう。

刹那くんは下心とかなく、純粋に誰にでも優しいんだろうなあ。


「男だらけで不安なこともあるかもしれないけど、困ったことがあればいつでも相談に乗る。もし、俺らに言いにくいことなら、蘭子に相談してもいいし。あいつ、結構頼りになると思うからさ」

「うん、ありがとう」


でもちょっと違和感。

蘭子、なんて呼び捨てにして。

もしかして、刹那くんと蘭子さん、つき合ってるとか……!?

すると、正面で椿くんがクククと笑ってる。

ん? なに?


「ああ、蘭子は俺の姉貴なんだ」


私の疑問に答えるかのように、刹那くんが付け加えた。


「えっ、刹那くんのお姉さんなのっ!?」


彼女どころか、姉弟だったなんて! 


「超美人だろ?」


身を乗り出す椿くんに、私は力強くうなずいた。
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