冷めない熱で溶かして、それから。
「……へ?」
璃花子ちゃんの言葉にハッとする。
待って……私、松野くんに好きだと伝えていない!
それに松野くんからも好き……だとか、なにも言われてないし、結局その場の空気でキスとかしただけで、恋人になったわけでもないのだ。
これって結構重要事項では……?
松野くんと私の関係、進展してないんじゃ……?
「芽依たち、バカなの⁉︎そこまでして付き合ってないとかある⁉︎」
「うう……」
その通り過ぎてなにも言い返せない。
このままだと一生中途半端な関係が続いてしまう気がする。