冷めない熱で溶かして、それから。
「じゃあ真面目に勉強してくれる……?」
まさか家に着いて早々、手を出されるとは思ってなかったよ……。
「真面目にやったご褒美は、この後の続きってことでいいですか?」
「へ……」
松野くんは私の唇をなぞるように指を添えてきた。
これは……拒否するのはいけない気がする‼︎
松野くんからは危険なオーラが漂っていた。
「うう……でも心の準備が」
「嫌がることはしないって約束します。先輩をもう泣かせたくはないんで」
「……わかった」
ここは松野くんの条件を受け入れ、私たちはようやく勉強を始めた。