冷めない熱で溶かして、それから。
「年上の若手美女社長、だって。年上は合ってるね?」
「一応年上だけど……松野くんのほうが大人っぽく見えるよ」
そんな松野くんだから、きっと年上の美女と付き合ってるってうわさが出たのだろう。
でも実はこんな私が彼女って知ったら……なんて思われるんだろう。
「そのうわさってどれくらい広まってる……?」
「さあ。2年でも耳にするくらいだから、結構広まってるんじゃないかな」
「そんな……」
「これを機に公開しても良さそうだけどね」
璃花子ちゃんの言葉に対して何度も首を横に振る。
なんだか日に日に松野くんの彼女だって言いづらくなっている気がする。