冷めない熱で溶かして、それから。
「で、実際はどうなの?年上美女社長と繋がってるの?」
「ただのウワサです。俺の彼女は先輩だけです」
「まっ、つのくん……!」
そんな堂々と……!
また周りが騒がしくなっちゃったよ!
聞いている私が恥ずかしくなる。
「いいねぇ、芽依のことが大好きって気持ちが溢れ出てる感じ」
「事実なんで隠す必要もないかと」
「たしかに!」
「ふたりとも、恥ずかしいからこの辺で……」
「芽依が照れてる!かわいいなぁ。で、これからふたりでご飯食べるの?」
「えっ、璃花子ちゃんに紹介して終わりのつもりで……」
今日の目的は璃花子ちゃんに紹介することのため、それ以外はなにも考えていなかった。