冷めない熱で溶かして、それから。
14.抑えきれない熱



 クリスマス当日。
 私は松野くんの家に来ていた。

 今日はふたりでクリスマスを楽しむんだ……!
 家に行く前に食材の調達をしていて、料理もする予定だった。

 
 料理は私の得意分野……だと思いたい。
 家でも結構料理をするほうだし、お菓子作りも得意だ。


「松野くん、今日は私が引っ張るからね……!」

 料理に関してだけはアピールできる気がする!
 松野くんに甘えてばかりではなく、ここはデキる女だと思ってもらわないと!

 一応私は年上だし、たまには先輩らしいことをしたい。

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