冷めない熱で溶かして、それから。


「ん、かわいい」
「……っ」

 満足そうに微笑んだかと思うと、かわいいと褒められてしまう。
 かわいい姿から一転、いまの松野くんはどこか危険だ。


「ま、まずはご飯を食べよう……!急いで準備して……」

 慌てて料理を並べるため、リビングに行こうとしたけれど……その前に松野くんに唇を塞がれ、キスされてしまう。


「んっ、松野く……」
「そんな顔されたら止まらなくなりますよ」

「ほ、ほら……まずは先にご飯食べよう?」


 松野くんが完全にスイッチが入る前に呼び止める。


「あとでもいい気がしてきました」
「ダメだよ、せっかく作ったのに!」

「先輩が俺を誘ったんですよ?責任とって俺を満足させてください」

「そんな……」


 私はただカチューシャをつけてクリスマス気分を上げようと思っただけなのに。

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