契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした
「そうか。いろいろ見せてもらった。美冬はとても頑張ってる」
「え……」
槙野がこんな風に美冬を褒めるとは思わなかった。
「けど、まだまだ甘い。コンペに参加したということは事情があったにせよやる気はあるんだよな。俺がアドバイザーになるからには必ず成功させる」
美冬を真っ直ぐ見るその眼は本当に肉食獣のようで、美冬には怖いこともあった。
けれど、今はこの人が味方になってくれるということがとても心強い。
「よし! お願いします!」
美冬は槙野に負けないくらい真っ直ぐな視線で笑顔を向ける。
槙野はそれに向かってにっと笑って見せたのだった。
「遠慮はしない」
「しなくていいです」
そう返すとふっと槙野に笑われた。
「急に敬語か?」
「だって、そうなっちゃう。祐輔はすごいもの」
「俺に敬語は使わなくていい。アドバイザーではあるけど、フランクに意見は言ってほしいからな」
「え……」
槙野がこんな風に美冬を褒めるとは思わなかった。
「けど、まだまだ甘い。コンペに参加したということは事情があったにせよやる気はあるんだよな。俺がアドバイザーになるからには必ず成功させる」
美冬を真っ直ぐ見るその眼は本当に肉食獣のようで、美冬には怖いこともあった。
けれど、今はこの人が味方になってくれるということがとても心強い。
「よし! お願いします!」
美冬は槙野に負けないくらい真っ直ぐな視線で笑顔を向ける。
槙野はそれに向かってにっと笑って見せたのだった。
「遠慮はしない」
「しなくていいです」
そう返すとふっと槙野に笑われた。
「急に敬語か?」
「だって、そうなっちゃう。祐輔はすごいもの」
「俺に敬語は使わなくていい。アドバイザーではあるけど、フランクに意見は言ってほしいからな」