契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした
「私は好き! 確かにお金かかりそう。でもその案は夢があって好きだなぁ」
槙野は一瞬目を見開いて美冬を見た。
──ん?
「片倉からはクソ提案だとバッサリ切られたやつなんだ。企画書も作らせてもらえなかった」
「あー、やっぱりあの方笑顔で人を斬れるタイプなんだ」
「そうだな。それはもうバッサリ」
最初、美冬は槙野のことを怖いと思った。
けれどこんな風に話す槙野は怖くない。
むしろ、同じ方向を向いて一緒に考えてくれる人なのだという気がした。
この人に任せて、大丈夫。一緒にやっていこう。
美冬はすでにそんな気持ちになっていた。
「今回提携を考えている企業は販路についてはすでにかなり広がっているんだ。郊外はショッピングセンターとか、都心ではファッションビルとかな。その一部のファッションビル内の店舗での限定コラボ企画が今回の提案なんだよ」
「結構具体的に教えてくれてない?」
秘密保持は良いのだろうか。
「それだけでは企業は特定できないだろう。まだ確定でもないしな。そんな企画があるってレベルだ」
槙野は一瞬目を見開いて美冬を見た。
──ん?
「片倉からはクソ提案だとバッサリ切られたやつなんだ。企画書も作らせてもらえなかった」
「あー、やっぱりあの方笑顔で人を斬れるタイプなんだ」
「そうだな。それはもうバッサリ」
最初、美冬は槙野のことを怖いと思った。
けれどこんな風に話す槙野は怖くない。
むしろ、同じ方向を向いて一緒に考えてくれる人なのだという気がした。
この人に任せて、大丈夫。一緒にやっていこう。
美冬はすでにそんな気持ちになっていた。
「今回提携を考えている企業は販路についてはすでにかなり広がっているんだ。郊外はショッピングセンターとか、都心ではファッションビルとかな。その一部のファッションビル内の店舗での限定コラボ企画が今回の提案なんだよ」
「結構具体的に教えてくれてない?」
秘密保持は良いのだろうか。
「それだけでは企業は特定できないだろう。まだ確定でもないしな。そんな企画があるってレベルだ」