契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした
商品サンプルの何点かは持ち帰って美冬も自分で着てみたりしている。
そして槙野からはパターンオーダーの話も具体的に進めようと言われていて、今度はそのシステム作りについて、社内で検討を始めているところだ。
そんな中である。
「美冬、ちょっと相談したいことがある」
そんな風に深刻な顔をした石丸に声をかけられた。
「少し時間をもらいたいんだけど、いい?」
「もちろんよ?」
石丸がこんな風に言う、ということは時間をきちんと作ってほしいということだ。
美冬は秘書に言って時間を確保してもらった。
そうして時間になって美冬を訪ねてきたのは、深刻そうな石丸と綾奈だったのだ。
コラボ企画で何かあったんだろうか?
一気に美冬は不安になった。
「二人でどうしたの?」
二人は社長室のソファに座っても、まだ口を開くことはなかった。美冬に促されて、ようやく話し始める。
「美冬……僕のデザインを盗まれた……」
「え? どういうこと?」
そういうことが起こらないようデザイン室については、他の部署よりもセキュリティを高くしてあるのだ。
そして槙野からはパターンオーダーの話も具体的に進めようと言われていて、今度はそのシステム作りについて、社内で検討を始めているところだ。
そんな中である。
「美冬、ちょっと相談したいことがある」
そんな風に深刻な顔をした石丸に声をかけられた。
「少し時間をもらいたいんだけど、いい?」
「もちろんよ?」
石丸がこんな風に言う、ということは時間をきちんと作ってほしいということだ。
美冬は秘書に言って時間を確保してもらった。
そうして時間になって美冬を訪ねてきたのは、深刻そうな石丸と綾奈だったのだ。
コラボ企画で何かあったんだろうか?
一気に美冬は不安になった。
「二人でどうしたの?」
二人は社長室のソファに座っても、まだ口を開くことはなかった。美冬に促されて、ようやく話し始める。
「美冬……僕のデザインを盗まれた……」
「え? どういうこと?」
そういうことが起こらないようデザイン室については、他の部署よりもセキュリティを高くしてあるのだ。