契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした
7.狼さんとうさぎさん
初めに待ち合わせをした場所が高層ビル内のフレンチレストランだったので、またそんな店に連れていくのかと思ったら槙野が美冬を連れて行ったのは焼鳥屋だったのである。
「鳥は食べれるか?」
そんな言葉で。
「鳥……うん。結構好き」
「そうか。じゃあ、うまい店につれていってやろう」
槙野が連れて行ってくれた焼鳥屋は、黒い壁に木の板で店名が書かれてある内装も黒くて、お洒落なバーのような焼鳥屋だった。
店内の客も一人で来ているような感じの人も数人いて、居心地はよさそうだ。
そんな中、槙野は愛想のよい女将に声を掛けられている。
「珍しいですね、お一人じゃないの」
「うん。婚約者」
けろっとそんな風に紹介するので、美冬の方が戸惑ってしまった。あわてて美冬は女将に頭を下げる。
「あらら、それはおめでとうございます。まあ、とっても可愛い方じゃないの、槙野さん!」
「まぁね、でもあまり言わないでやって。調子に乗るといけないから」
「乗らないよ」
「鳥は食べれるか?」
そんな言葉で。
「鳥……うん。結構好き」
「そうか。じゃあ、うまい店につれていってやろう」
槙野が連れて行ってくれた焼鳥屋は、黒い壁に木の板で店名が書かれてある内装も黒くて、お洒落なバーのような焼鳥屋だった。
店内の客も一人で来ているような感じの人も数人いて、居心地はよさそうだ。
そんな中、槙野は愛想のよい女将に声を掛けられている。
「珍しいですね、お一人じゃないの」
「うん。婚約者」
けろっとそんな風に紹介するので、美冬の方が戸惑ってしまった。あわてて美冬は女将に頭を下げる。
「あらら、それはおめでとうございます。まあ、とっても可愛い方じゃないの、槙野さん!」
「まぁね、でもあまり言わないでやって。調子に乗るといけないから」
「乗らないよ」