雨降り王子は、触りたい。



なのに三咲は。



「うん」



大真面目な顔で頷いて。



「ってかさ、」



熱に浮かされたような瞳で、私を捕まえた。

そして─────



「体質なおったら、言いたいことある」



いとも簡単に、私の脳内を占領した。

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