雨降り王子は、触りたい。




【うん、行く!】



もう、拗れるのはごめんだ。

少しずつでも、素直になる。

そうすればその分、三咲に近付ける。

明日こそ確実に、距離を縮めてみせる……!









夢だったんじゃないかな?

そう思ってしまうくらい、昨日は幸せだった。

三咲から甘い言葉を浴びせられて、キスが落ちてきて。

とろりと脳が溶けかけている。



だけど、夢じゃない。

スマホにはちゃんと昨日のやり取りが残ってる。


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