極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
将生さんはすぐに翔一郎さんをうしろから羽交い絞めにしようとした。パワーでは敵わずしばらく振りまわされていたけれど、なんとか翔一郎さんを止める。
二人とも息が上がっている。
「兄さん、何やってんだよ!」
「こんなやつ、何度殺しても殺し足りない」
「馬鹿兄! まずは鞠香さんだろ」
翔一郎さんがはっとした顔でわたしを見た。
きっとここに駆けつける時も全力で走ってきたのだろう。額にびっしょりと汗が浮かんでいる。
「翔一郎さん、わたしは大丈夫だから、何もされてないから」
「でも、そんな恰好……」
「逃げられないように拘束されてしまったの。翔一郎さんが来てくれたから、もう平気。これ以上は本当に何もされてないから。お願い、手足のテープを取って」
翔一郎さんがゆっくりと近づいてきて、そっとわたしの手首に巻かれた粘着テープをはがす。少しでも間違えたら、わたしが壊れてしまうとでも思っているかのような慎重ぶりだ。
腕が自由になると、わたしはすぐワンピースの前ボタンを留めた。その間に翔一郎さんが足首のテープも取ってくれる。
二人とも息が上がっている。
「兄さん、何やってんだよ!」
「こんなやつ、何度殺しても殺し足りない」
「馬鹿兄! まずは鞠香さんだろ」
翔一郎さんがはっとした顔でわたしを見た。
きっとここに駆けつける時も全力で走ってきたのだろう。額にびっしょりと汗が浮かんでいる。
「翔一郎さん、わたしは大丈夫だから、何もされてないから」
「でも、そんな恰好……」
「逃げられないように拘束されてしまったの。翔一郎さんが来てくれたから、もう平気。これ以上は本当に何もされてないから。お願い、手足のテープを取って」
翔一郎さんがゆっくりと近づいてきて、そっとわたしの手首に巻かれた粘着テープをはがす。少しでも間違えたら、わたしが壊れてしまうとでも思っているかのような慎重ぶりだ。
腕が自由になると、わたしはすぐワンピースの前ボタンを留めた。その間に翔一郎さんが足首のテープも取ってくれる。