極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
バスルームの外から声をかけられて、わたしは焦ってお湯に沈みこんだ。
「なんですか?」
「私も入っていいか?」
「は……!?」
曇りガラスのドアの向こうからくすくすと笑う声がした。
わたしのこと、からかっているのね?
「大丈夫か? なかなか出てこないから心配になった」
今度は少し真面目な声。
きわどい冗談は声をかける口実だったのかな? 長風呂すぎて心配をかけてしまったみたい。
「ごめんなさい。のんびりしてました」
「いや、それならいいんだ。……で、一緒に入っても?」
「もう、何を言ってるんですか! だめ! だめですよ!」
やっぱりからかってる!
翔一郎さんはなおも笑いながら言いつのる。
「私たちはもう本物の婚約者だろう?」
「それについてはのちほど話しあいましょう! 今はだめです!」
「今は、ね。わかった」
ぼんやりとしたシルエットしか見えないけれど、翔一郎さんがくすりと笑う気配は伝わってきた。
そんな意味深な笑い方をしないでほしい。緊張してしまう。
「なんですか?」
「私も入っていいか?」
「は……!?」
曇りガラスのドアの向こうからくすくすと笑う声がした。
わたしのこと、からかっているのね?
「大丈夫か? なかなか出てこないから心配になった」
今度は少し真面目な声。
きわどい冗談は声をかける口実だったのかな? 長風呂すぎて心配をかけてしまったみたい。
「ごめんなさい。のんびりしてました」
「いや、それならいいんだ。……で、一緒に入っても?」
「もう、何を言ってるんですか! だめ! だめですよ!」
やっぱりからかってる!
翔一郎さんはなおも笑いながら言いつのる。
「私たちはもう本物の婚約者だろう?」
「それについてはのちほど話しあいましょう! 今はだめです!」
「今は、ね。わかった」
ぼんやりとしたシルエットしか見えないけれど、翔一郎さんがくすりと笑う気配は伝わってきた。
そんな意味深な笑い方をしないでほしい。緊張してしまう。