極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
6.プロポーズ・アゲイン
「私にはきみしかいない。地位や名誉など、欲しいやつにやってもいい。何よりもきみが大切なんだ」
翔一郎さんがハンギングチェアから立ちあがり、突然わたしの前に片膝をついてひざまずいた。
「……え? 翔一郎さん?」
「世界中を敵に回しても、きみを守る」
そして、ジャケットのポケットに手を入れると、手のひらにのるくらいの小さな箱を取り出す。
翔一郎さんがそのふたを開けると中には美しい指輪があった。午後の日差しを受けて虹色に輝く、透明な宝石。
「だから、どうか私と結婚してほしい」
息を呑んだ。
翔一郎さんの真摯な目。いつも知的で自信に満ちたヘーゼル色の瞳が、今は一心にわたしだけを見つめている。
少し明るい色の前髪が風になびいて、端整な目鼻立ちがいっそう際立つ。
仕立てのいいスーツに包まれたたくましい体。長い腕。骨ばった指に、整えられた指先。
誰もが認める大企業の副社長であり後継者でもある一流の男が、わたしの前にひざまずいて愛を乞うている。
「本当に……?」
信じられない。
こんな冗談を言う人じゃないとわかっているけれど、あまりにもびっくりしてしまって。
翔一郎さんがハンギングチェアから立ちあがり、突然わたしの前に片膝をついてひざまずいた。
「……え? 翔一郎さん?」
「世界中を敵に回しても、きみを守る」
そして、ジャケットのポケットに手を入れると、手のひらにのるくらいの小さな箱を取り出す。
翔一郎さんがそのふたを開けると中には美しい指輪があった。午後の日差しを受けて虹色に輝く、透明な宝石。
「だから、どうか私と結婚してほしい」
息を呑んだ。
翔一郎さんの真摯な目。いつも知的で自信に満ちたヘーゼル色の瞳が、今は一心にわたしだけを見つめている。
少し明るい色の前髪が風になびいて、端整な目鼻立ちがいっそう際立つ。
仕立てのいいスーツに包まれたたくましい体。長い腕。骨ばった指に、整えられた指先。
誰もが認める大企業の副社長であり後継者でもある一流の男が、わたしの前にひざまずいて愛を乞うている。
「本当に……?」
信じられない。
こんな冗談を言う人じゃないとわかっているけれど、あまりにもびっくりしてしまって。