極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
せっかくまた翔一郎さんがわたしを見つけ出して、もう一度チャンスをくれたのにあきらめたくない。
「わたし、翔一郎さんが好き」
翔一郎さんがほっとしたように微笑んだ。
時々見せてくれる少年みたいに素直な笑顔。
翔一郎さんはリングケースから指輪を出して、わたしの指にはめた。
「ありがとうございます」
声が少しかすれた。うれしくて泣いてしまいそうで。
左手の薬指に輝くのは大きなダイヤモンド。日光を反射して複雑に輝くダイヤモンドは自ら光を放っているようにまぶしかった。
「覚えている? あの夏のプロポーズ」
ひざまずいていた翔一郎さんが立ちあがり、ふたたびわたしの隣に座った。
左手を握ったまま、わたしの顔をのぞきこむ。
セレブリティクイーンの甲板で小さなわたしにプロポーズした少年の姿が大人の彼に重なった。
「ええ。『大人になったら結婚してほしい』って」
「鞠香がなんと返事をしたのかは?」
「わたし?」
わたしはなんて答えたんだっけ。
『ショウおにいちゃま、大好きよ』って言ったのは覚えてる。
「わたし、翔一郎さんが好き」
翔一郎さんがほっとしたように微笑んだ。
時々見せてくれる少年みたいに素直な笑顔。
翔一郎さんはリングケースから指輪を出して、わたしの指にはめた。
「ありがとうございます」
声が少しかすれた。うれしくて泣いてしまいそうで。
左手の薬指に輝くのは大きなダイヤモンド。日光を反射して複雑に輝くダイヤモンドは自ら光を放っているようにまぶしかった。
「覚えている? あの夏のプロポーズ」
ひざまずいていた翔一郎さんが立ちあがり、ふたたびわたしの隣に座った。
左手を握ったまま、わたしの顔をのぞきこむ。
セレブリティクイーンの甲板で小さなわたしにプロポーズした少年の姿が大人の彼に重なった。
「ええ。『大人になったら結婚してほしい』って」
「鞠香がなんと返事をしたのかは?」
「わたし?」
わたしはなんて答えたんだっけ。
『ショウおにいちゃま、大好きよ』って言ったのは覚えてる。