極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
肩にかけていたストールはどこにも見当たらない。たぶんバルコニーに置き去りだ。
「恥ずかしい……」
「隠さないで」
お互いに一糸まとわぬ姿でベッドに横たわる。
翔一郎さんが覆いかぶさってきて顔中にキスの雨を降らせた。
「愛している。もう二度と離さない」
わたしの体の線を翔一郎さんの大きな手のひらがたどる。
「鞠香……」
「あ、んっ」
「俺のものだ。俺だけの鞠香」
熱に浮かされたように翔一郎さんがつぶやいた。
え……、『俺』?
「あんっ、待って、翔一郎さん」
「ん?」
「普段は……『俺』って言うの?」
「ああ、悪い。つい。怖かったか?」
「ううん、怖くない。うれしいの……。素の翔一郎さんをわたしだけに見せてくれているみたいで」
わたしの肩の横にひじをついて、翔一郎さんがわたしを見下ろした。
優しい微笑み。とろけそうに甘やかなまなざしにうっとりと夢心地になってしまう。
「好き」
唐突に言うと、翔一郎さんが驚いたように目をみはった。
「好き。大好き」
好き。
素顔の翔一郎さんが好き。
外向きの完璧な副社長の顔も好き。
大好き。
「恥ずかしい……」
「隠さないで」
お互いに一糸まとわぬ姿でベッドに横たわる。
翔一郎さんが覆いかぶさってきて顔中にキスの雨を降らせた。
「愛している。もう二度と離さない」
わたしの体の線を翔一郎さんの大きな手のひらがたどる。
「鞠香……」
「あ、んっ」
「俺のものだ。俺だけの鞠香」
熱に浮かされたように翔一郎さんがつぶやいた。
え……、『俺』?
「あんっ、待って、翔一郎さん」
「ん?」
「普段は……『俺』って言うの?」
「ああ、悪い。つい。怖かったか?」
「ううん、怖くない。うれしいの……。素の翔一郎さんをわたしだけに見せてくれているみたいで」
わたしの肩の横にひじをついて、翔一郎さんがわたしを見下ろした。
優しい微笑み。とろけそうに甘やかなまなざしにうっとりと夢心地になってしまう。
「好き」
唐突に言うと、翔一郎さんが驚いたように目をみはった。
「好き。大好き」
好き。
素顔の翔一郎さんが好き。
外向きの完璧な副社長の顔も好き。
大好き。