極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
 恥ずかしそうに俺の胸に紅潮した顔をうずめる鞠香。
 破壊力がすごすぎる。本気で俺の理性を崩壊させようとしているのか?

「鞠香は、その……早く子供が欲しいのか?」

 動揺のあまり珍しく歯切れが悪くなってしまう。
 鞠香は上目遣いに俺を見上げて、ほとんど聞き取れないほどかすかな声でつぶやいた。

「内緒」

 俺の女神は本当にかわいすぎて困る。
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