極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
4.ウェルカムパーティーはイブニングドレスで
「では、早速進めよう」
「え? わたし、まだ……」
海堂さんが金髪のバトラーのエリオットさんと軽く目を合わせたと思ったら、エリオットさんが部屋の扉に向かった。彼が扉の外に合図をすると、一度は退出した女性スタッフたちが整然と列をなして戻ってくる。
「パーティーが終わるまでに間に合わせたい。急いでくれ」
女性スタッフのうちの一人に海堂さんが命じると、彼女はやんわりとわたしの背を押して別室に連れていこうとした。
さっきシャワーを浴びた時に面倒を見てくれた日本人女性だ。
「パーティー!? ちょっと待って、わたし」
「大丈夫だ。きみにできないことは言わないさ」
「は、はい?」
海堂さんの迷いのない口調と女性スタッフの親切そうな笑顔に押しきられて、あれよあれよという間に奥の部屋に入れられる。海堂さんがいるリビングルームとの間のドアが閉められた。
「えーと、あなたは……?」
「ご挨拶が遅れて申し訳ございません。わたくしはリサ・スズキと申します。日系のイギリス人です」
「イギリスの方だったんですね」
「え? わたし、まだ……」
海堂さんが金髪のバトラーのエリオットさんと軽く目を合わせたと思ったら、エリオットさんが部屋の扉に向かった。彼が扉の外に合図をすると、一度は退出した女性スタッフたちが整然と列をなして戻ってくる。
「パーティーが終わるまでに間に合わせたい。急いでくれ」
女性スタッフのうちの一人に海堂さんが命じると、彼女はやんわりとわたしの背を押して別室に連れていこうとした。
さっきシャワーを浴びた時に面倒を見てくれた日本人女性だ。
「パーティー!? ちょっと待って、わたし」
「大丈夫だ。きみにできないことは言わないさ」
「は、はい?」
海堂さんの迷いのない口調と女性スタッフの親切そうな笑顔に押しきられて、あれよあれよという間に奥の部屋に入れられる。海堂さんがいるリビングルームとの間のドアが閉められた。
「えーと、あなたは……?」
「ご挨拶が遅れて申し訳ございません。わたくしはリサ・スズキと申します。日系のイギリス人です」
「イギリスの方だったんですね」