極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
「わたし、何かおかしいですか? ドレス選びやコディネートは皆さんがちゃんとやってくれたと思うんですけど」
「あ、ああ」
わたしが振り返って直に海堂さんを見ると、海堂さんは口もとを大きな手のひらで隠し、そのまま前髪をかきあげた。
「すまない。さっきとはまるで別人のようで言葉を失ってしまった」
「ほんと、ドレスもメイクもすごくて。一流のプロフェッショナルの方の力を知りました」
一歩二歩と近づいてきた海堂さんの頬には少し赤みが差している。
そして、わたしの前に立つと、またぼう然とした顔でわたしを見下ろした。
「きみは……大人になったんだな」
「はい? ああ、パーティーの雰囲気に合うように大人っぽくしてくれたみたいです」
「ずいぶん成長したけれど、笑顔は変わらない。昔は……」
独り言かしら。海堂さんが小さな声で何かつぶやいている。
「何かおっしゃいました?」
「いや、なんでもない」
頭を切り替えるようにふたたび髪をかきあげると、社交用の完璧な笑顔を見せた。
「とても綺麗だ。こんな美女をパーティーにエスコートできるのは光栄だよ」
「あ、ああ」
わたしが振り返って直に海堂さんを見ると、海堂さんは口もとを大きな手のひらで隠し、そのまま前髪をかきあげた。
「すまない。さっきとはまるで別人のようで言葉を失ってしまった」
「ほんと、ドレスもメイクもすごくて。一流のプロフェッショナルの方の力を知りました」
一歩二歩と近づいてきた海堂さんの頬には少し赤みが差している。
そして、わたしの前に立つと、またぼう然とした顔でわたしを見下ろした。
「きみは……大人になったんだな」
「はい? ああ、パーティーの雰囲気に合うように大人っぽくしてくれたみたいです」
「ずいぶん成長したけれど、笑顔は変わらない。昔は……」
独り言かしら。海堂さんが小さな声で何かつぶやいている。
「何かおっしゃいました?」
「いや、なんでもない」
頭を切り替えるようにふたたび髪をかきあげると、社交用の完璧な笑顔を見せた。
「とても綺麗だ。こんな美女をパーティーにエスコートできるのは光栄だよ」