極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
パーティー会場で初めて会った時、わたしはその海堂の副社長の顔や名前すら知らなかった。そんな間抜けな女が御曹司の妻の座を狙うのは無理だろう。
「協力してくれるね? 約束はたがわない。きみが八日間、セレブリティクイーンのすべてを謳歌できるよう手配しよう」
有無を言わせない強引さだ。その目はまっすぐ前を見ていて、強い意志と決断力が感じられる。
海堂さんはわたしの視線を感じたのか、ふっと侮るように口もとを歪めた。
「それとも、きみにはそんな度胸はないか? いつか世界を相手に仕事がしたいんだろう?」
「な……! わたしの夢を馬鹿にするんですか?」
挑発だとはわかっているのに、ついカチンと来てしまう。
思わず立ち止まったわたしの手を海堂さんが軽く引いた。前を見たまま、また歩きはじめる。
「――私を利用しろ」
「え? 利用?」
「ああ、私もきみを利用させてもらう」
冷たく感じるほど整った横顔。なんの動揺も見られないクールな大人の表情。
なんでわたしだけがこんなに振り回されているんだろう。
ちょっと腹が立ってきて、わたしはむっとしたまま海堂さんに言った。
「協力してくれるね? 約束はたがわない。きみが八日間、セレブリティクイーンのすべてを謳歌できるよう手配しよう」
有無を言わせない強引さだ。その目はまっすぐ前を見ていて、強い意志と決断力が感じられる。
海堂さんはわたしの視線を感じたのか、ふっと侮るように口もとを歪めた。
「それとも、きみにはそんな度胸はないか? いつか世界を相手に仕事がしたいんだろう?」
「な……! わたしの夢を馬鹿にするんですか?」
挑発だとはわかっているのに、ついカチンと来てしまう。
思わず立ち止まったわたしの手を海堂さんが軽く引いた。前を見たまま、また歩きはじめる。
「――私を利用しろ」
「え? 利用?」
「ああ、私もきみを利用させてもらう」
冷たく感じるほど整った横顔。なんの動揺も見られないクールな大人の表情。
なんでわたしだけがこんなに振り回されているんだろう。
ちょっと腹が立ってきて、わたしはむっとしたまま海堂さんに言った。