極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
会場に一歩踏みこむと周囲のゲストがわたしたちに気づく。
オーケストラが奏でるクラシック音楽を背景に穏やかにざわめいていた会場が一瞬静かになった。
そして、次第に言葉にならないどよめきが起こる。
「海堂様! お戻りになられたのですね」
少し離れたところから、日本人の令嬢の一団が目ざとく翔一郎さんを見つけてやってきた。
最初はわたしに目もくれなかった彼女たちも、翔一郎さんにエスコートされている女に気づいたらしい。
「その方は……?」
そうつぶやいて立ち止まる。
「あの美女は誰だ?」
「あれは海堂家の御曹司だろう? 横にいる女性は何者だ?」
会場のあちらこちらから、主に英語でささやかれているのが聞こえてきた。
うわ、美女なんて言われている。メイクの力は偉大だわ。
「この場を借りて、皆様に発表があります」
人々のざわめきが途切れた瞬間に、翔一郎さんの声が響いた。
「鞠香」
翔一郎さんが差し出した手をつかむ。
そして、アトリウムの中央にもうけられたステージに連れていかれたわたしは、彼から衝撃的な言葉を告げられたのだ。
オーケストラが奏でるクラシック音楽を背景に穏やかにざわめいていた会場が一瞬静かになった。
そして、次第に言葉にならないどよめきが起こる。
「海堂様! お戻りになられたのですね」
少し離れたところから、日本人の令嬢の一団が目ざとく翔一郎さんを見つけてやってきた。
最初はわたしに目もくれなかった彼女たちも、翔一郎さんにエスコートされている女に気づいたらしい。
「その方は……?」
そうつぶやいて立ち止まる。
「あの美女は誰だ?」
「あれは海堂家の御曹司だろう? 横にいる女性は何者だ?」
会場のあちらこちらから、主に英語でささやかれているのが聞こえてきた。
うわ、美女なんて言われている。メイクの力は偉大だわ。
「この場を借りて、皆様に発表があります」
人々のざわめきが途切れた瞬間に、翔一郎さんの声が響いた。
「鞠香」
翔一郎さんが差し出した手をつかむ。
そして、アトリウムの中央にもうけられたステージに連れていかれたわたしは、彼から衝撃的な言葉を告げられたのだ。