極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
5.初夜は契約に含まれません!
「なんであんなことしたんですか!」
翔一郎さんを睨みあげて抗議する。
結局わたしが我に返ったのは、あの花嫁宣言が終わりパーティー会場のアトリウムを出てから。
しばらくぼんやりしてしまって何も考えられなかった。
「あのくらいしないとリアリティーがないだろう」
気がつくと翔一郎さんにエスコートされたままエレベーターに乗り、降りた階の長い廊下を歩いていた。
「でも……でも! キスまでしなくても」
「外国籍のクルーズ船だぞ? そこまでみんな気にしていないさ」
みんなが気にしなくても、わたしは気にする!
さらに文句を言おうとした時、ここがわたしの部屋のあるフロアではないことに気がついた。
「あれ……?」
ここ、上級キャビンのフロアじゃない?
「……すごい」
シングルルームのあるフロアとは廊下からして雰囲気が違う。廊下のカーペットでさえエレガント!
しかも、ドアとドアの間がかなり離れている。ドアの間隔が広いということは、つまり一部屋がそれぞれ広いということだ。
「あの、ここは?」
わたしたちは船尾へと向かっているようだった。
翔一郎さんを睨みあげて抗議する。
結局わたしが我に返ったのは、あの花嫁宣言が終わりパーティー会場のアトリウムを出てから。
しばらくぼんやりしてしまって何も考えられなかった。
「あのくらいしないとリアリティーがないだろう」
気がつくと翔一郎さんにエスコートされたままエレベーターに乗り、降りた階の長い廊下を歩いていた。
「でも……でも! キスまでしなくても」
「外国籍のクルーズ船だぞ? そこまでみんな気にしていないさ」
みんなが気にしなくても、わたしは気にする!
さらに文句を言おうとした時、ここがわたしの部屋のあるフロアではないことに気がついた。
「あれ……?」
ここ、上級キャビンのフロアじゃない?
「……すごい」
シングルルームのあるフロアとは廊下からして雰囲気が違う。廊下のカーペットでさえエレガント!
しかも、ドアとドアの間がかなり離れている。ドアの間隔が広いということは、つまり一部屋がそれぞれ広いということだ。
「あの、ここは?」
わたしたちは船尾へと向かっているようだった。