極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
「腕を。仲のいい婚約者らしくふるまおう」
「あっ、はい」
翔一郎さんにそっと寄り添って腕を組む。
わたしは部屋から持ってきてもらった自分の荷物の中から、それほど堅苦しくない明るい水色のワンピースに白いカーディガンを羽織っている。
彼の隣では見劣りするかもしれないけど、せめてみっともなくなければいいなあ……。
「何を考えている?」
翔一郎さんがわたしの耳に唇を寄せてささやいた。
「ひゃっ」
急に接近するのはびっくりするからやめてほしい!
「翔一郎さん、驚かさないで」
「きみが少し考えこんでいたから気になったんだ」
そう言って、彼はわたしの前髪に軽く口づけた。
「だから、そういうことを……え?」
翔一郎さんにささやきかえした時、周囲がざわめいているのに気がついた。
椅子に座って紅茶を飲んでいる老夫婦が微笑ましそうにこちらを見ている。ほかにも何組かいたゲストたちもわたしと翔一郎さんを見てにこにこしていた。
「あっ、はい」
翔一郎さんにそっと寄り添って腕を組む。
わたしは部屋から持ってきてもらった自分の荷物の中から、それほど堅苦しくない明るい水色のワンピースに白いカーディガンを羽織っている。
彼の隣では見劣りするかもしれないけど、せめてみっともなくなければいいなあ……。
「何を考えている?」
翔一郎さんがわたしの耳に唇を寄せてささやいた。
「ひゃっ」
急に接近するのはびっくりするからやめてほしい!
「翔一郎さん、驚かさないで」
「きみが少し考えこんでいたから気になったんだ」
そう言って、彼はわたしの前髪に軽く口づけた。
「だから、そういうことを……え?」
翔一郎さんにささやきかえした時、周囲がざわめいているのに気がついた。
椅子に座って紅茶を飲んでいる老夫婦が微笑ましそうにこちらを見ている。ほかにも何組かいたゲストたちもわたしと翔一郎さんを見てにこにこしていた。