極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
ピンク色のアイスクリームを『はい』とショウに差し出すと、彼は戸惑ったようにわたしを見た。
『ちょっとだけ交換しよ?』
『マナーが悪くないか?』
ためらうショウより、弟のサキがまず自分のアイスクリームをわたしに渡してくれる。
ここまで手をつないで歩いてくるうちに、最初は恥ずかしそうにしていたサキも笑顔を見せるようになっていた。もともとは人懐っこい子なのかもしれない。
『はい、ぼくのあげる』
『サキ』
『にいさま、ぼくもピンクの食べてみたいの』
『わたしもバニラとチョコミント、食べたい!』
『…………』
幼い子供にマナーを説くのは無駄だと思ったのか、ショウは無言で自分のアイスも突き出した。
三種類のアイスクリームを食べ比べながら、わたしたちは打ち解けていった。ただしチョコミントは子供のわたしには歯磨き粉みたいで、ちょっと苦手だったけど。
『次はどこに連れてってくれるの?』
『ぼく、プールに入りたい!』
『プールは暑くなる午後のほうがいいだろう。父さんの許可を得てからだ』
『ちょっとだけ交換しよ?』
『マナーが悪くないか?』
ためらうショウより、弟のサキがまず自分のアイスクリームをわたしに渡してくれる。
ここまで手をつないで歩いてくるうちに、最初は恥ずかしそうにしていたサキも笑顔を見せるようになっていた。もともとは人懐っこい子なのかもしれない。
『はい、ぼくのあげる』
『サキ』
『にいさま、ぼくもピンクの食べてみたいの』
『わたしもバニラとチョコミント、食べたい!』
『…………』
幼い子供にマナーを説くのは無駄だと思ったのか、ショウは無言で自分のアイスも突き出した。
三種類のアイスクリームを食べ比べながら、わたしたちは打ち解けていった。ただしチョコミントは子供のわたしには歯磨き粉みたいで、ちょっと苦手だったけど。
『次はどこに連れてってくれるの?』
『ぼく、プールに入りたい!』
『プールは暑くなる午後のほうがいいだろう。父さんの許可を得てからだ』