その狂女、ミイラ女と化す
Ⅶ
死神が嬉しそうに声をかける。
「さあ、あとひとりだな」
そう、残るは、あいつだけ。
目を向けるとまた、ドアを開けようと必死にあがいてる。
そこは無理。
唯一、逃げ道があるとしたら…
窓の外。
ただ、ここは9階だけどね。
わたしは、顔に巻かれていた包帯をゆっくりとほどいていった。
自分じゃ見れないけど、きっと凄い顔なんだろうな。
元が地味だったから、ある意味、派手顔になったんだろうけど…
包帯をほどきながら、少しずつ近づいていく。
だが、やつは顔を向けようとしない。
当たり前か、外見か金。
興味があるのは、ただそれだけの男。
「さあ、あとひとりだな」
そう、残るは、あいつだけ。
目を向けるとまた、ドアを開けようと必死にあがいてる。
そこは無理。
唯一、逃げ道があるとしたら…
窓の外。
ただ、ここは9階だけどね。
わたしは、顔に巻かれていた包帯をゆっくりとほどいていった。
自分じゃ見れないけど、きっと凄い顔なんだろうな。
元が地味だったから、ある意味、派手顔になったんだろうけど…
包帯をほどきながら、少しずつ近づいていく。
だが、やつは顔を向けようとしない。
当たり前か、外見か金。
興味があるのは、ただそれだけの男。