その狂女、ミイラ女と化す
やつに目を向けた。

その場に倒れながら、口を抑えている手の間から、血が溢れている。

吊り上がられた魚のように、身体を前後に激しく動かしながら。


あと、どれくらいで死ぬんだろう。

すぐに死んでしまうのは、ダメ。

だって、あなたはわたしにとって特別な人だったのに。

最後までゆっくりとわたしが看取ってあげる。


…と思ってたら、もう気を失っての?

何しても反応なし。

心臓に手を当ててみる。

わたしはほっとした。

まだ、生きてくれているね。
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