その狂女、ミイラ女と化す
わたしは、やつの顔を思いきり叩いた。

「おい、起きろっ」

目がうっすら開く。

「死ぬな、まだ死ぬなよ」


まるでわたしが助けてるみたい。

でも、こんなあっさり逝かれちゃったら…

わたしが焼け苦しんだときより、短いんだもん。

でも、こりゃもう限界だ。

わたしは、最後にやつの自慢の顔を思いきり蹴飛ばす。

ゴキッ、と首の骨が折れる鈍い音がした。


あっけなく、ゲームは終了した。
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