ダークグリーンに魅かれて
「僕は、大坂拓巳。南条大学経済学部の1年生。君は?」
「吉岡沙里。大山女子大国文学部の1年生。同い年だね、大坂くん」
「サリーちゃんか!」
わ~、小さい頃から散々からかわれた名前。なじみのある名前でもあるけど。
「伸ばすのヤメテ!恥ずかしい。そんなんだったら、逆ナン、撤回するよ」
「それはつまんないな。沙里ちゃんね、分かった。僕のことは拓巳でいいよ」
「拓巳くん、よろしくね」
「その笑顔、いいなぁ。写真に撮りたい」
拓巳くんがふいに言う。
「えっ?」
「写真サークルに入ってるんだ、僕」
へぇぇ・・・と言う顔をすると、拓巳君が言う。
「これが僕のキヤノン」
カメラのことはよく分からないが高そうだ。
「高校時代、必死にファミレスのキッチンで働いた金でようやく手に入れた僕の恋人・・・なんて言うから、彼女、できないんだよな」
「モテそうなのに」
「・・・そんなこと、ないよ」
拓巳くんは、少し淋しそうにつぶやいた。
「吉岡沙里。大山女子大国文学部の1年生。同い年だね、大坂くん」
「サリーちゃんか!」
わ~、小さい頃から散々からかわれた名前。なじみのある名前でもあるけど。
「伸ばすのヤメテ!恥ずかしい。そんなんだったら、逆ナン、撤回するよ」
「それはつまんないな。沙里ちゃんね、分かった。僕のことは拓巳でいいよ」
「拓巳くん、よろしくね」
「その笑顔、いいなぁ。写真に撮りたい」
拓巳くんがふいに言う。
「えっ?」
「写真サークルに入ってるんだ、僕」
へぇぇ・・・と言う顔をすると、拓巳君が言う。
「これが僕のキヤノン」
カメラのことはよく分からないが高そうだ。
「高校時代、必死にファミレスのキッチンで働いた金でようやく手に入れた僕の恋人・・・なんて言うから、彼女、できないんだよな」
「モテそうなのに」
「・・・そんなこと、ないよ」
拓巳くんは、少し淋しそうにつぶやいた。