スイートスイーツスクランブル
・・・って、私の家でもあるんですけど?
落合駅から5分ほど歩いたところに、オー・ド・シエルはある。今頃、父さんたちはディナータイムの仕込みの追い込みをしているところだろう。キィ・・・と扉が開いて父さんが顔を覗かせる。
「未来、ちょっと」
「何?」
「いいから、こっちへ」
手を引いて店内に私を引き入れる父さん。
そこには、やる気いっぱい、って言う雰囲気があふれ出ている切れ長の目と形のいい鼻を持った・・・多分、世間的に言えばイケメン、って言える男性が立っていた。私は、彼に目を引き寄せられた。
「初めまして、那須裕太です。今日からここでパティシエとして働かせてもらってます」
父さんが補足した。
「実は・・・沖野製菓学校の2年生で、彼の味に俺が惚れこんでスカウトしたんだ。寮を出て、うちの2階に住み込んでもらうことにした」
・・・って、私の家でもあるんですけど!?
「えええ~?私の断りもなしに?」
すると、那須くんがにっと笑って言う。
「大丈夫、未来ちゃんには1ミリも興味ないから。僕には、故郷に大切な彼女がいるから。写真見る?」
1ミリも、のところにピキン、ときた。ちょっとでもイケメン、って思ってしまったことを後悔する。
「見・な・い!!どうせ、すごい美人とかなんでしょ?」
「うん。すごい美人で可愛い」
「未来ちゃんは未来ちゃんで可愛いと思うよ」
・・・でも、1ミリの希望もないのよね。ちょっと淋しく思った。違う、違うよ?那須くんとの恋を期待してるわけじゃないよ?
「未来、ちょっと」
「何?」
「いいから、こっちへ」
手を引いて店内に私を引き入れる父さん。
そこには、やる気いっぱい、って言う雰囲気があふれ出ている切れ長の目と形のいい鼻を持った・・・多分、世間的に言えばイケメン、って言える男性が立っていた。私は、彼に目を引き寄せられた。
「初めまして、那須裕太です。今日からここでパティシエとして働かせてもらってます」
父さんが補足した。
「実は・・・沖野製菓学校の2年生で、彼の味に俺が惚れこんでスカウトしたんだ。寮を出て、うちの2階に住み込んでもらうことにした」
・・・って、私の家でもあるんですけど!?
「えええ~?私の断りもなしに?」
すると、那須くんがにっと笑って言う。
「大丈夫、未来ちゃんには1ミリも興味ないから。僕には、故郷に大切な彼女がいるから。写真見る?」
1ミリも、のところにピキン、ときた。ちょっとでもイケメン、って思ってしまったことを後悔する。
「見・な・い!!どうせ、すごい美人とかなんでしょ?」
「うん。すごい美人で可愛い」
「未来ちゃんは未来ちゃんで可愛いと思うよ」
・・・でも、1ミリの希望もないのよね。ちょっと淋しく思った。違う、違うよ?那須くんとの恋を期待してるわけじゃないよ?