離婚するはずが、心臓外科医にとろとろに溶かされました~契約夫婦は愛焦れる夜を重ねる~
「我慢、しない?」
「俺たちは今まで言葉が足りなかっただろう?だから拗れた事もあった。これからは俺も思っていることを言うし、君も遠慮しないで思ったままを俺に言って欲しい――君は黙って抱え込むと、結果、突拍子も無いことをしでかしかねない」
妙に大胆な所があるからな、と暁斗は苦笑する。
「……そうかも、知れません」
思い当たる節がありすぎる凛音は肩を竦める。
「まあ、正直に言うと、もっと君に寂しがって欲しいって言う俺の我がままもある。――すまん」
「暁斗さん……」
「さすがに患者と向き合っている時は目の前の事に集中している。でもふと時間が出来たり、休憩している時は君の事を思い出す。君はどうしてるだろうと」
「……」
きっと暁斗は彼の気持ちを凛音に伝える事で、凛音の気持ちを言いやすいようにしてくれているのだ。
いつもはキリッと上がっている眉毛を少し下げて困ったように笑う暁斗を見て、凛音の目からとうとう涙がポロリと零れ落ちた。
「俺たちは今まで言葉が足りなかっただろう?だから拗れた事もあった。これからは俺も思っていることを言うし、君も遠慮しないで思ったままを俺に言って欲しい――君は黙って抱え込むと、結果、突拍子も無いことをしでかしかねない」
妙に大胆な所があるからな、と暁斗は苦笑する。
「……そうかも、知れません」
思い当たる節がありすぎる凛音は肩を竦める。
「まあ、正直に言うと、もっと君に寂しがって欲しいって言う俺の我がままもある。――すまん」
「暁斗さん……」
「さすがに患者と向き合っている時は目の前の事に集中している。でもふと時間が出来たり、休憩している時は君の事を思い出す。君はどうしてるだろうと」
「……」
きっと暁斗は彼の気持ちを凛音に伝える事で、凛音の気持ちを言いやすいようにしてくれているのだ。
いつもはキリッと上がっている眉毛を少し下げて困ったように笑う暁斗を見て、凛音の目からとうとう涙がポロリと零れ落ちた。