離婚するはずが、心臓外科医にとろとろに溶かされました~契約夫婦は愛焦れる夜を重ねる~
その後も彼は時折凛音を求めるようになった。そして凛音はこれも『妻』の義務だと思って受け入れている。
初めて抱かれたのは暁斗の部屋だったが、その後はずっと凛音の部屋で肌を合わせている。昨夜もそうだった。
彼は巧みで、何回か肌を重ねるうちに凛音は女性としての喜びまで感じるようになってしまった。
いつも溶かされてしまい、事後はそのまま寝落ちしてしまうのだが、暁斗はいつも凛音の身体を清めてパジャマを着せるといつの間にか部屋から出て行く。
故に彼と一緒に朝を迎えたことは無いし、寝顔も見たことが無い。暁斗の事だ。他人と同じベッドで寝るのは落ち着かないと思っているのだろう。
夫婦として体は繋がったが、心は繋がっていない。普通の結婚では無いのだから元より理解しているつもりだ。
(でも、なんだか置いてきぼりにされたような気持になっちゃうのよね……)
凛音は考えを巡らせながら、早足で病院裏の出口へ向かっていた、その時。
「あーら、奥様、もうお帰りなの?」
声を掛けられ思わず足が止まってしまったが、凛音は止まらない方が良かったと後悔する。
初めて抱かれたのは暁斗の部屋だったが、その後はずっと凛音の部屋で肌を合わせている。昨夜もそうだった。
彼は巧みで、何回か肌を重ねるうちに凛音は女性としての喜びまで感じるようになってしまった。
いつも溶かされてしまい、事後はそのまま寝落ちしてしまうのだが、暁斗はいつも凛音の身体を清めてパジャマを着せるといつの間にか部屋から出て行く。
故に彼と一緒に朝を迎えたことは無いし、寝顔も見たことが無い。暁斗の事だ。他人と同じベッドで寝るのは落ち着かないと思っているのだろう。
夫婦として体は繋がったが、心は繋がっていない。普通の結婚では無いのだから元より理解しているつもりだ。
(でも、なんだか置いてきぼりにされたような気持になっちゃうのよね……)
凛音は考えを巡らせながら、早足で病院裏の出口へ向かっていた、その時。
「あーら、奥様、もうお帰りなの?」
声を掛けられ思わず足が止まってしまったが、凛音は止まらない方が良かったと後悔する。