離婚するはずが、心臓外科医にとろとろに溶かされました~契約夫婦は愛焦れる夜を重ねる~
ー5ー
銀座での『夫婦デート』から半月ほどたった土曜日の夜。休日だった凛音はマンションのリビングで洗濯物を畳みながら暁斗の帰りを待っていた。
大型の液晶テレビでは天気予報が流れている。
「嫌だな、台風来なければいいのに」
明日の夜、台風20号が近づく可能性があるらしい。進路は関東を外れそうなのでどうやら大きな影響は無さそうだが、最新の情報を確認するようにと報じている。
凛音は台風が苦手だ、雨風が強い日も。もし来るのなら明日は仕事に行けなくなるかもしれないと思っていた。
直撃しないのなら良かったと胸を撫でおろしていると、帰宅した暁斗がリビングに入ってくる。
「お帰りなさい」
凛音は洗濯物を畳む手を止め、立ち上がって出迎える。
「ただいま――あぁ、無事に設置完了したんだな」
暁斗は凛音の顔を確認した後、キッチンの方に視線を移す。
「はい、こんな良いものをありがとうございます」
「いや、君の作ったパンを食べられるの、楽しみにしてる」
大型の液晶テレビでは天気予報が流れている。
「嫌だな、台風来なければいいのに」
明日の夜、台風20号が近づく可能性があるらしい。進路は関東を外れそうなのでどうやら大きな影響は無さそうだが、最新の情報を確認するようにと報じている。
凛音は台風が苦手だ、雨風が強い日も。もし来るのなら明日は仕事に行けなくなるかもしれないと思っていた。
直撃しないのなら良かったと胸を撫でおろしていると、帰宅した暁斗がリビングに入ってくる。
「お帰りなさい」
凛音は洗濯物を畳む手を止め、立ち上がって出迎える。
「ただいま――あぁ、無事に設置完了したんだな」
暁斗は凛音の顔を確認した後、キッチンの方に視線を移す。
「はい、こんな良いものをありがとうございます」
「いや、君の作ったパンを食べられるの、楽しみにしてる」