クローバー


「あれ?君.......。」

お願い気づかないでっっっ!
そんな私の願いは虚しく、

「あー!!!文乃ちゃんだー!!」

男性にしては少し高い声の持ち主の男が私の名前を叫ぶ。

バ、バレタ.......

冷や汗をかいているこっちの気持ちも知らないで、どうしてここに?、僕の席のうしろ!?と1人喋っている。


もうバレちゃったもんは仕方ないし、何より組織についてバレた訳じゃない。そう、たまたま学校が一緒だったてだけ。んなもん珍しい事じゃない。


もういっそ清々しいほど、開き直ることにした。


「私は今日転校してきて」


「へぇー!そうなんだー!ふーちゃんと一緒のクラスになれて僕嬉しいな。」


悠斗さんは天使のような笑顔を浮かべる。
周りの女子はそれに鼻血を出して倒れていく。破壊力ヤバっっ!


可愛いっっと思う半面ほんとかよと疑ってしまう私は相当心が腐ってるようだ。


「ふーちゃん?」

気になったいた事を聞いてみる。

「うん!文乃のふを取ってふーちゃん!
僕気に入った子にはあだ名付けるの!」

「そ、そうなんだ。」

その後も、悠斗さんはどこからそんなにネタが出てくるんだというくらい、クラスから離れることなくずっと私に話かけていた。

昼休みになる頃には私はもうぐったりだ。


あんた。ホントに朝私の話聞いてた?
関わるつもりないって意思表示したのにここまでグイグイくるかね。


「あ!お昼だ!ふーちゃん一緒に食べよ」


お昼まであんと一緒はごめんだと思い、先約あるんでっ!ど断り、返す隙間がないくらいのスピードでクラスを後にした。
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