クローバー

見てはいけないもの

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つ、疲れたぁぁぁぁぁ!!!!


人ってあんなに話せるだなー。もう呆れ通り越して関心してしまった。


にしても悠斗さんモテるんだろうな。
女子からの視線が怖かった。あんにに可愛ければ当然か。


廊下を歩きながら、両腕を上に上げぐーっと伸ばす。


歩いていたら何故か視線があちこちから飛んでくるが、気にせず、制服のポケットに手を突っ込んで行く宛てもなくぼーと歩く。


悠斗さんの長話のせいで、岡山を見失ってしまった。


そんな事を考えながら歩いているといつの間にか人気はなくなっていて、いるのはただ私1人の状態になっていた。


迷った.......
ここどこだ?


どうしよう。そう思っていた時.......


「慶っっ!!!てめぇー!!」


「「ぎゃあああああああああ」」


バッタァァァン!!!!!!!!


近くの教室のから男の人2人の声と、倒れるよな音が聞こえて、急いでその教室の扉を開けた。

ガラッ!!

「大丈夫ですか?!?!?」


「..............」


「..............」


「..............」


「失礼しました。ごゆっくり。」


何も見てない。何もいなかった。そう自分に言い聞かせその場を去ろうとした。

ガシッ!

「「待て、待て、待て」」


男2人に肩を捕まれ、ひっと悲鳴をあげる。ギギギと効果音がつきそうなほど、ゆっくり恐る恐る後ろを向く。


そこには般若のような顔をした男2人が立っていた。


顔こっっっっっわ!


「私はなーんにも見てないです。お2人がキスしてるところなんてぜんっっぜん見てないです!!!!」


「しっかり見てんじゃねーか!!!」


「うっ。今どき同性愛なんて珍しい事じゃないですし、むしろ素敵だと思います!ほら、私なんて気にせずどうぞ続きを。」


2人の機嫌を摂るため、さっ!どうぞ!とキスの続きを進める。





















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