クローバー

1人落胆していると、聞こえてくる足音。


ギシッ


ギシッ


ギシッ


ビクッ!こ、こ、ここって今私しかいないよな?


ギシッ


ギシッ


ギシッ


音近づいできてないか?
怖い!怖い!怖い!怖い!


やっぱり出るだここ!?
どうしよ!?どうしよ?!どうしよ?!


捕まえたら絶対岡山締める!!!


岡山.......。とんだとばっちりである。


ギシッ


ギシッ


ピタッ。音が、止まった?


後ろいるよな、これ?


絶っっっ対いる。


震える体。全神経が研ぎ澄まされている中
フワッ。耳に息がかかる。


「探しものはこれかな?お嬢さん。」


「ギ、ギィヤァァァァァァア!!!!!」


来るな!来るな!来るな!


「悪霊退散!悪霊退散!」


訳のわかんない念仏を唱え、目を瞑り、何がなんだか分からないまま拳を振るう。


「まっ、ちょっ、落ち着けクロ!!
目を開けろ!!!!」


パシッ


拳を受け止める音と、男性の声。


恐る恐る目を開ける。


「え?誰?」


「お前、担任の顔くらい覚えておけよ。」


"黒髪の眼鏡をかけた真面目そうな雰囲気"


「あー!ホントだ不良校に似合わないと思った担任だ!」


ん?待てよ?


「何故担任がその呼び名を知っている?」


"クロ"それは組織の奴らしか知らないはず
















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