クローバー
ボスside
俺は─────という組織を率いている。
この組織は警察の裏の組織で、潜入捜査や、命に関わる危険な仕事。
いわばすぐ切捨ててもいい人材を集めて作られた組織だ。
だから、ここで働いている奴らは訳ありばかり。警察免許が要らないため、誰でも働く事ができるし、命がけのため一応給料も高い。
しかし、命の危機に晒された場合国は助けるどころか、もみ消すよう動くため余程の覚悟がないと死んでしまう。
俺は生半可な気持ちで入って死んだやつを何人も見た。
まったく、腐っさた世の中だ。
この組織は、逮捕する権限はない。捕まえたら本部【表の警察】に引き渡す。そして、世間にはまるで自分たちが捕まえたようにみせる。
ようはご主人様に投げなれたおもちゃをご主人様の所まできちんと持って行くよう躾られた犬。それと一緒。
この組織は5つの隊に分かれていて、数字が小さくなる事に仕事の難易度と階級が上がる。
隊長 文、副隊長 月夜、率いる1番隊。
隊長 隆二、副隊長 竜也、率いる2番隊。
あとの隊にもそれぞれの隊長、副隊長がいて隊をまとめている。
いやー、この子達が以外とみんな優秀で俺が仕事しなくても勝手にやってくれるもんだからついついサボっちゃうんだよねー。
特に文とか。文は、頭の回転が早いから作戦考えるのも上手いし、部下からの信頼も熱いから、1番隊はまとまりがどの隊よりもいいんだよねー。仕事が早い早い。
口は悪いけど…。