クローバー
???side
視界の全てをうめつくすのは壁いっぱいに広がる"黒"。そして、その壁の上には少女の写真が壁を埋めつくすほど貼ってある。
不気味…。その言葉がピッタリである。
その広い広い部屋の中には、ぽつんと物寂しげに1人掛けの椅子と机があるばかり。
ギイギイ
座っている男が動くたび、椅子の音がなる。
ギイギイギイ
ギイギイギイギイギイ
ギイギイギイギイギイギイギイ
ドスッ!!
少女の顔にナイフが刺さる。
「ふふふ。俺の送った人形は気に入ってくれますかね。」
大人の色気かただようその笑みは魅惑的で何人の女が堕ちるのだろうか。
月に照らされる男の横顔。
その目は、ドロドロとしたどこまでも深い闇が広がっていた。
「踊り狂って下さいね。俺の────。」