クローバー
「うぉっ、うぉっ、うぉまえらぁぁぁぁぁ!!!!!」
「うわ、ちょっ、気持ち悪いんだけど」
情けないくらいに涙を流しながら、東雲が奏多に抱きつく。
「ギャハハ!!流星、マジ泣きしてんじゃん!!」
「あー、あー、ほらハンカチいる?」
「「「総長、なに泣いてんすかー!ギャハハ!!!!」」」
色んなところから笑い声が響く。
さっきの真剣顔より、こいつらにはバカ笑いをしている顔の方が似合うな。
そんな、火蓮を遠目から眺める。
ここは、もう、大丈夫だな。
私はそっと倉庫を後にした。