クローバー
え?
まるで安心しろというように、優しく私の頭を撫でる。
「そりゃあんたが隠してる事はものすごく気になるけど、無理やり聞き出したところでそれは俺の自己満なわけで文乃を傷つけるだけでしょ。俺は待つよ。文乃が話してくれる時まで。」
なんだよそれ。
ほんとなんなんだよ。
神様は意地悪だ。どうしてこう私の周りにお節介な奴らをおくのだろうか。
これじゃ、気を許してしまうじゃないか。
決意したのに。
もう誰も巻き込まないって、苦し事から逃げないって
なのに.......
つい話してしまいそうで、怖いな。
「ありがとう奏多。」
きっと
その時は来ないから
でも、その気持ちがとても嬉しかった。
「別に。」
「なに?照れてるの?」
「調子に乗るな。」
「ヘイ。」
おー怖い。