背伸びしても届かない〜恋を知った僕は、君の心に堕ちていく〜

小さな願い

 あれから一花は三日に一度と決めて、尚政にメールをするようになった。内容は他愛もないことばかりだったが、それでも返事が来るたび嬉しくなった。

 調理部の話し合いでお菓子作りの予定が入るとすぐに尚政に連絡をし、そのたび尚政のために料理が出来ることが幸せだった。

 お菓子を食べてもらえて、会って話も出来る……一花にとって特別な一日だった。
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