捨てる旦那あれば拾うホテル王あり~身籠もったら幸せが待っていました~
大爆笑されるか激怒されるかどちらかを想像していたのに、和家さんは至極真面目に聞いてきて反応に困る。
「そう、ですね。
真剣に今回の旅行、枕を持っていこうか考えたくらいです」
さすがにそれは諦めたが、それくらい一度あの枕を知ると離れられないのだ。
「ふーん、一考の余地あり、だな」
彼は考え込んでいるが、自分用に欲しくなったんだろうか。
なら、紹介するのもやぶさかではない。
今日は身支度を済ませたあと、朝食を食べてラグジュアリーなスパに連れていかれた。
翌日はホテルのプールで高級ガバナを貸し切り、シャンパンを傾ける。
最後の夜は……。
「綺麗です……!」
私の視線の先では、水平線に太陽が沈んでいっている。
豪華なクルーズ船を貸し切ってのクルージング。
船にはスタッフ以外、和家さんと私しかいない。
「李依のほうが綺麗だけどな」
さりげなく和家さんが私の肩を抱き寄せる。
「そういう台詞はもう、お腹いっぱいです」
笑いながらそっとその腕の中から抜け出した。
彼はなにかと私を、可愛い、綺麗だと言う。
別れたあの人からも言われたことがない台詞を言われ最初こそ照れていたが、あまりに言われすぎて慣れてしまった。
きっと彼は女性と見れば、そういう台詞が勝手に口から出てくる人なんだろう。
「そう、ですね。
真剣に今回の旅行、枕を持っていこうか考えたくらいです」
さすがにそれは諦めたが、それくらい一度あの枕を知ると離れられないのだ。
「ふーん、一考の余地あり、だな」
彼は考え込んでいるが、自分用に欲しくなったんだろうか。
なら、紹介するのもやぶさかではない。
今日は身支度を済ませたあと、朝食を食べてラグジュアリーなスパに連れていかれた。
翌日はホテルのプールで高級ガバナを貸し切り、シャンパンを傾ける。
最後の夜は……。
「綺麗です……!」
私の視線の先では、水平線に太陽が沈んでいっている。
豪華なクルーズ船を貸し切ってのクルージング。
船にはスタッフ以外、和家さんと私しかいない。
「李依のほうが綺麗だけどな」
さりげなく和家さんが私の肩を抱き寄せる。
「そういう台詞はもう、お腹いっぱいです」
笑いながらそっとその腕の中から抜け出した。
彼はなにかと私を、可愛い、綺麗だと言う。
別れたあの人からも言われたことがない台詞を言われ最初こそ照れていたが、あまりに言われすぎて慣れてしまった。
きっと彼は女性と見れば、そういう台詞が勝手に口から出てくる人なんだろう。