捨てる旦那あれば拾うホテル王あり~身籠もったら幸せが待っていました~
「ありがとうございます」

「つらかったらいつでも言えよ。
そうだ、李依の両親へのご挨拶は今度の週末でいいか?
早く籍も入れたほうがいいと思うし」

どんどん先の予定を決めていく和家さんはとても楽しそうだ。
それを見ていると私も嬉しくなってくる。

「入籍日、いつがいい?
この日とかどうだ?」

携帯を操作し、和家さんは直近の記念日なんかを調べている。
そういうのが凄くいいなと思った。

……でも。
和家さんは子供ができたから、仕方なく結婚するんじゃないのかな?
そうじゃないならなんで、私と結婚するのかやっぱりわからない……。
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