捨てる旦那あれば拾うホテル王あり~身籠もったら幸せが待っていました~
第四章 あなたを幸せにするのは……
その後。
職場での私の噂はとりあえず沈静化した。
……表向きは、だけれど。
私になにかしたら和家CEOが……和家CEOから契約がもらえなくて会社に大損害を与えるかもしれない。
というわけで腫れ物扱いされているのには、苦笑いしかできない。
書類も揃い、すぐに婚姻届を提出した。
「ちゃんと受理されたよ」
帰ってきた和家さんが枕元に座り、寝ていた私の髪を撫でてくれる。
「ううっ。
一緒に提出したかったです……」
今日は朝から吐いて具合が悪く、仕事も休んで寝ていた。
「そうだな。
次は一緒に行こう」
ちゅっと、あやすように口付けが額に落とされる。
「次ってなんですか?
二度も結婚しませんよ」
変なことを言う和家さんがおかしくて、ついくすくすと笑いが漏れた。
「それもそうか。
でも、李依とだったら生まれ変わっても、何度だって結婚したい」
ふっと薄く、和家さんが笑う。
それが妙に色っぽくて、目を逸らしていた。
「……じゃあ、そのときは」
どきどきと速い心臓の鼓動が落ち着かない。
和家さんって凄く綺麗。
職場での私の噂はとりあえず沈静化した。
……表向きは、だけれど。
私になにかしたら和家CEOが……和家CEOから契約がもらえなくて会社に大損害を与えるかもしれない。
というわけで腫れ物扱いされているのには、苦笑いしかできない。
書類も揃い、すぐに婚姻届を提出した。
「ちゃんと受理されたよ」
帰ってきた和家さんが枕元に座り、寝ていた私の髪を撫でてくれる。
「ううっ。
一緒に提出したかったです……」
今日は朝から吐いて具合が悪く、仕事も休んで寝ていた。
「そうだな。
次は一緒に行こう」
ちゅっと、あやすように口付けが額に落とされる。
「次ってなんですか?
二度も結婚しませんよ」
変なことを言う和家さんがおかしくて、ついくすくすと笑いが漏れた。
「それもそうか。
でも、李依とだったら生まれ変わっても、何度だって結婚したい」
ふっと薄く、和家さんが笑う。
それが妙に色っぽくて、目を逸らしていた。
「……じゃあ、そのときは」
どきどきと速い心臓の鼓動が落ち着かない。
和家さんって凄く綺麗。