捨てる旦那あれば拾うホテル王あり~身籠もったら幸せが待っていました~
こんな人が本当に私の旦那様でいいのかな。
私なんてただの平凡な一般人なのに。
「そうだ、これ」
さりげなく和家さんが取り出したのは、指環のケースだった。
「僕の印を李依に着けてもいいか」
レンズの向こうから彼が真っ直ぐに私を見ている。
とても甘く蕩ける瞳に、私も自然と笑顔になった。
「……はい」
「ありがとう」
もそもそと起き上がったら、手を貸してくれた。
ケースから指環を出し、左手薬指を取ってそれを嵌めてくれる。
「僕にも李依の印をつけくれるか」
「……はい」
私も同じように彼の左手薬指に指環を嵌めた。
「僕たちはこれで夫婦だな」
和家さんがそっと私を抱き締める。
私も手を伸ばして抱き締め返した。
「そうですね」
和家さんの腕の中、安心する。
彼に抱かれたあの夜もそうだった。
熱いのにとても優しくて。
だからすべてを、彼に預けられた。
これが私のものだなんて、まだ信じられない。
私なんてただの平凡な一般人なのに。
「そうだ、これ」
さりげなく和家さんが取り出したのは、指環のケースだった。
「僕の印を李依に着けてもいいか」
レンズの向こうから彼が真っ直ぐに私を見ている。
とても甘く蕩ける瞳に、私も自然と笑顔になった。
「……はい」
「ありがとう」
もそもそと起き上がったら、手を貸してくれた。
ケースから指環を出し、左手薬指を取ってそれを嵌めてくれる。
「僕にも李依の印をつけくれるか」
「……はい」
私も同じように彼の左手薬指に指環を嵌めた。
「僕たちはこれで夫婦だな」
和家さんがそっと私を抱き締める。
私も手を伸ばして抱き締め返した。
「そうですね」
和家さんの腕の中、安心する。
彼に抱かれたあの夜もそうだった。
熱いのにとても優しくて。
だからすべてを、彼に預けられた。
これが私のものだなんて、まだ信じられない。