捨てる旦那あれば拾うホテル王あり~身籠もったら幸せが待っていました~
「最低なんかじゃないです。
私も……悠将さんの子供が、欲しかったから」
「李依?」
これは、あのときはまだ自覚していなかった私の気持ち。
未練もなくなり、悠将さんに愛され、可愛がられてようやく気づいた。
「悠将さんはきっと私なんか手が届かない人だから、好きになっちゃダメだって。
でも、二度と会えなくていいから、悠将さんとの繋がりが欲しかったんです」
だから、子供ができたとわかっても、堕ろすなんて微塵も考えなかった。
彼の子供だから産む。
産んで、愛して、育てる。
確固たる信念としてそれは私の中にあった。
それほどまでに、私はあのときから悠将さんを……。
「だって私はあのときから悠将さんを愛していたから」
今できる一番の顔で悠将さんに笑いかける。
「李依……」
ぎゅーっと悠将さんから抱き締められた。
「李依を愛してる。
李依が僕を幸せにしてくれるように、僕が李依を、李依とお腹の子を絶対に幸せにする」
「好き。
悠将さんが好き。
悠将さんを愛してる。
愛している悠将さんの子供を身籠もれて、幸せです……」
悠将さんの手が私の頬に触れる。
目を閉じると唇が重なった。
幸せ。
私も……悠将さんの子供が、欲しかったから」
「李依?」
これは、あのときはまだ自覚していなかった私の気持ち。
未練もなくなり、悠将さんに愛され、可愛がられてようやく気づいた。
「悠将さんはきっと私なんか手が届かない人だから、好きになっちゃダメだって。
でも、二度と会えなくていいから、悠将さんとの繋がりが欲しかったんです」
だから、子供ができたとわかっても、堕ろすなんて微塵も考えなかった。
彼の子供だから産む。
産んで、愛して、育てる。
確固たる信念としてそれは私の中にあった。
それほどまでに、私はあのときから悠将さんを……。
「だって私はあのときから悠将さんを愛していたから」
今できる一番の顔で悠将さんに笑いかける。
「李依……」
ぎゅーっと悠将さんから抱き締められた。
「李依を愛してる。
李依が僕を幸せにしてくれるように、僕が李依を、李依とお腹の子を絶対に幸せにする」
「好き。
悠将さんが好き。
悠将さんを愛してる。
愛している悠将さんの子供を身籠もれて、幸せです……」
悠将さんの手が私の頬に触れる。
目を閉じると唇が重なった。
幸せ。