若頭、今日もお嬢を溺愛する
「え………?」
横たわる男の脇にいたのは、凄まじい憤怒の感情に包まれ、割れたビール瓶を持った雷十だった。
「雷十…?」
「あ…杏ちゃん!!
大丈夫ですか!?」
雷十が駆け寄り、杏子の頬に触れた。
ただそれだけのことなのに、とても安心する杏子。
緊張の糸が切れたように涙が溢れ、声をあげて泣いた。
雷十が抱き締め、背中をさする。
「もう大丈夫ですよ!
すみません、遅くなって!
オヤジと話し込んでると思ってて、遅くなりました!
本当にごめんなさい!」
男の処理は部下に任せて、ロビーのラウンジに移動した二人。
ソファに座り、雷十が杏子を抱き締め背中をさすっている。
「来んの、おせーよ!バカ!」
「はい、ごめんなさい!」
「嘘……」
「え?」
「助けてくれてありがとう!」
杏子は、雷十を見上げて言った。
「そんなの……当たり前ですよ!
杏ちゃんは、俺の大切な姫なんですから!」
「プッ!!姫なの?私」
「はい!可愛いし、純粋だし!もう、姫その物じゃないですか!俺だけの、姫ですよ!」
満面の笑みで笑う、雷十。
「雷十も…王子みたいだよ……
………なんてね(笑)!!」
「フフ…嬉しいなぁ!」
「………雷十」
「はい」
「手、貸して?」
「はい」
雷十が大きな手を差し出す。
杏子はその手を掴み、自分の頬に当てた。
「え…////杏…ちゃん…?」
そして首、鎖骨へと雷十の手を滑らせた。
「杏ちゃ…やめ…////」
「どうしてかな?」
「え?」
「雷十なら、こんなにも気持ちいい…
なんか、安心する……」
「……/////」
「私、雷十なら………いいよ…////」
「え……それって…////」
顔を赤くした杏子が、真っ直ぐ雷十を見上げていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━
そのまま二人は、雷十のマンションに移動した。
大きなベットに二人は座り、雷十は正座をしている。
「ここなら、誰も邪魔する人間はいません。
オヤジと大悟には、ちゃんとマンションに泊まることは伝えたので」
「うん」
「…………本当に、いいんですか?」
「うん」
「でも、震えてますよ」
雷十が杏子の頬に触れる。
「大丈夫だもん!
雷十なら、大丈夫!!」
「俺は、無理矢理は嫌です。
杏ちゃんのこと、大切にしたいので。
だから、こんな震えてる杏ちゃんを抱くなんてできません」
「大丈夫だもん!」
「だったら━━━━━」
雷十は、ドサッとそのまま押し倒した。
横たわる男の脇にいたのは、凄まじい憤怒の感情に包まれ、割れたビール瓶を持った雷十だった。
「雷十…?」
「あ…杏ちゃん!!
大丈夫ですか!?」
雷十が駆け寄り、杏子の頬に触れた。
ただそれだけのことなのに、とても安心する杏子。
緊張の糸が切れたように涙が溢れ、声をあげて泣いた。
雷十が抱き締め、背中をさする。
「もう大丈夫ですよ!
すみません、遅くなって!
オヤジと話し込んでると思ってて、遅くなりました!
本当にごめんなさい!」
男の処理は部下に任せて、ロビーのラウンジに移動した二人。
ソファに座り、雷十が杏子を抱き締め背中をさすっている。
「来んの、おせーよ!バカ!」
「はい、ごめんなさい!」
「嘘……」
「え?」
「助けてくれてありがとう!」
杏子は、雷十を見上げて言った。
「そんなの……当たり前ですよ!
杏ちゃんは、俺の大切な姫なんですから!」
「プッ!!姫なの?私」
「はい!可愛いし、純粋だし!もう、姫その物じゃないですか!俺だけの、姫ですよ!」
満面の笑みで笑う、雷十。
「雷十も…王子みたいだよ……
………なんてね(笑)!!」
「フフ…嬉しいなぁ!」
「………雷十」
「はい」
「手、貸して?」
「はい」
雷十が大きな手を差し出す。
杏子はその手を掴み、自分の頬に当てた。
「え…////杏…ちゃん…?」
そして首、鎖骨へと雷十の手を滑らせた。
「杏ちゃ…やめ…////」
「どうしてかな?」
「え?」
「雷十なら、こんなにも気持ちいい…
なんか、安心する……」
「……/////」
「私、雷十なら………いいよ…////」
「え……それって…////」
顔を赤くした杏子が、真っ直ぐ雷十を見上げていた。
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そのまま二人は、雷十のマンションに移動した。
大きなベットに二人は座り、雷十は正座をしている。
「ここなら、誰も邪魔する人間はいません。
オヤジと大悟には、ちゃんとマンションに泊まることは伝えたので」
「うん」
「…………本当に、いいんですか?」
「うん」
「でも、震えてますよ」
雷十が杏子の頬に触れる。
「大丈夫だもん!
雷十なら、大丈夫!!」
「俺は、無理矢理は嫌です。
杏ちゃんのこと、大切にしたいので。
だから、こんな震えてる杏ちゃんを抱くなんてできません」
「大丈夫だもん!」
「だったら━━━━━」
雷十は、ドサッとそのまま押し倒した。