若頭、今日もお嬢を溺愛する
クレープを買い、近くのベンチに座る杏子。
心なしか、落ち込んでいた。
「おねぇーさん!ひとりぃ?」
「は?」
「彼氏に振られたのー?落ち込んじゃってさ!」
「違うし!」
「じゃあ、どうしたのー?」
「彼氏待ち。たぶん今喧嘩してる最中だよ、きっと……」
「は?」
「てか、雷十のことだから…一方的だろうなー」
「おねぇさん、面白いね!」
「そう?」
「俺等と遊ばない?」
「遊ばない。私の遊びたい人は、雷十だけだから」
「えーいいじゃーん!」
「良くない!今日は、特別な日なの!
普通のデート中なの!」
「でも、彼氏いないじゃん!
デート中に喧嘩?最悪じゃん!」
「そんなことわかってるよ!
てか!!あんた等に言われたくない!!
雷十に最悪なんて言っていいのは、世界中で私だけなの!!」
「はぁぁ!!?何だ、お前!!」
手を掴まれ、持っていたクレープが地面に落ちる。
それを男が踏んだ。
そのぐちゃぐちゃのクレープを見て、自分達のデートが踏み荒らされた気分になる。
「━━━━━━━!!!?」
杏子は男達を睨み付けると、思いっきり突き飛ばした。
突然の杏子の行為に、男はその場に尻もちをつく。
「てめぇ!!!」
男が杏子に殴りかかる。
ゴッと音がして、杏子が殴られその場に倒れた。
「お、おい!やべぇよ……」
「だ、だって、この女が……!」
「と、とりあえず…逃げ━━━━━━」
男達はこの場を逃げようとするが、それは敵わなかった。
「なん…なんだ……こいつ等……」
部下を引き連れた、雷十が立ちはだかっていたからだ。
「杏ちゃん!!?」
雷十が杏子に駆け寄る。
「……ったい…口…中、切った……」
ゴボッと血を吐き出す、杏子。
雷十が杏子の頬に触れる。
「すみません!遅くなってしまって!」
「ううん。雷十、もう帰ろ?疲れた」
「はい。杏ちゃん、抱っこします」
「え?いいよ…恥ずかしいもん!」
「いや、そうしないと……」
「ん?とにかく、大丈夫だから!」
ゆっくり立ち上がった杏子。
「杏ちゃん、お願いします!両手を塞がないと……俺……」
「雷十、ごめんね。クレープ、ダメになっちゃった!」
瓜生達部下に捕らえられている男二人。
「あ、この人達は離してあげて?
みんな家に帰ろ?」
「し、しかし!お嬢!!」
「いいから!
あ!帰って遊んで?そうだなぁ、またすごろくしよ?
負けたら、デコピン!!
昔よくやったよねー!
ね?雷十!早く!!手、繋ごうよ!!」
手を差し出す、杏子。
「ほら、この女もそう言ってんだろ!?
離せよ!!」
「俺だって、その女に突き飛ば━━━━━━━━」
一瞬で、雷十に殴られた男。
そのまま吹っ飛び、倒れた。
「雷十!!?」
心なしか、落ち込んでいた。
「おねぇーさん!ひとりぃ?」
「は?」
「彼氏に振られたのー?落ち込んじゃってさ!」
「違うし!」
「じゃあ、どうしたのー?」
「彼氏待ち。たぶん今喧嘩してる最中だよ、きっと……」
「は?」
「てか、雷十のことだから…一方的だろうなー」
「おねぇさん、面白いね!」
「そう?」
「俺等と遊ばない?」
「遊ばない。私の遊びたい人は、雷十だけだから」
「えーいいじゃーん!」
「良くない!今日は、特別な日なの!
普通のデート中なの!」
「でも、彼氏いないじゃん!
デート中に喧嘩?最悪じゃん!」
「そんなことわかってるよ!
てか!!あんた等に言われたくない!!
雷十に最悪なんて言っていいのは、世界中で私だけなの!!」
「はぁぁ!!?何だ、お前!!」
手を掴まれ、持っていたクレープが地面に落ちる。
それを男が踏んだ。
そのぐちゃぐちゃのクレープを見て、自分達のデートが踏み荒らされた気分になる。
「━━━━━━━!!!?」
杏子は男達を睨み付けると、思いっきり突き飛ばした。
突然の杏子の行為に、男はその場に尻もちをつく。
「てめぇ!!!」
男が杏子に殴りかかる。
ゴッと音がして、杏子が殴られその場に倒れた。
「お、おい!やべぇよ……」
「だ、だって、この女が……!」
「と、とりあえず…逃げ━━━━━━」
男達はこの場を逃げようとするが、それは敵わなかった。
「なん…なんだ……こいつ等……」
部下を引き連れた、雷十が立ちはだかっていたからだ。
「杏ちゃん!!?」
雷十が杏子に駆け寄る。
「……ったい…口…中、切った……」
ゴボッと血を吐き出す、杏子。
雷十が杏子の頬に触れる。
「すみません!遅くなってしまって!」
「ううん。雷十、もう帰ろ?疲れた」
「はい。杏ちゃん、抱っこします」
「え?いいよ…恥ずかしいもん!」
「いや、そうしないと……」
「ん?とにかく、大丈夫だから!」
ゆっくり立ち上がった杏子。
「杏ちゃん、お願いします!両手を塞がないと……俺……」
「雷十、ごめんね。クレープ、ダメになっちゃった!」
瓜生達部下に捕らえられている男二人。
「あ、この人達は離してあげて?
みんな家に帰ろ?」
「し、しかし!お嬢!!」
「いいから!
あ!帰って遊んで?そうだなぁ、またすごろくしよ?
負けたら、デコピン!!
昔よくやったよねー!
ね?雷十!早く!!手、繋ごうよ!!」
手を差し出す、杏子。
「ほら、この女もそう言ってんだろ!?
離せよ!!」
「俺だって、その女に突き飛ば━━━━━━━━」
一瞬で、雷十に殴られた男。
そのまま吹っ飛び、倒れた。
「雷十!!?」